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Crosstalk #06

仕事とはちがう一面で心つながる、社員でつくりあげた音楽イベント

日常の業務とは異なる場面から、社員同士の新たな縁を繋ぎ、絆を深めることがあります。2024年に「江東公会堂 ティアラこうとう」で開催された音楽イベントは、社員の有志メンバーが一緒にイベントをつくり上げ、普段は見せていない個性を発揮することで新たな結びつきが生まれたひとつの例。今回は、イベントに関わったメンバーに集まってもらい、話を聞きました。

2024年6月インタビュー実施

CHAPTER

久米設計がつくった空間を
みんなで体験するために

Q. イベントの企画はどんなふうに立ち上がったのでしょうか?

手塚

久米設計には職員組合があって、定期的に組合執行部でイベントを企画しています。今年、組合創立50周年という節目ということもあり、組合員のみなさんからもイベントのアイデアを募集しようということになりました。それが、「やりたいこと応援キャンペーン」。企画が通ったものには、組合が協賛したり告知のお手伝いをしたり、組合員の “やりたい!” をサポートするというものです。

三浦

社内SNSでこのキャンペーンの告知があって、ずっとやりたいと思っていた演奏会の企画を立案・応募しました。弊社で設計を担当した「江東公会堂 ティアラこうとう」が大規模改修に入るので、その前にオリジナルの空間を久米設計のみんなで体験しておきたかった、というのも動機のひとつです。社内イベントは、建築家の方を招いた講演会が多いのですが、建築に縛られないイベント実現のチャンスだと思いました。

Q. どのようにイベントをつくり上げていったのでしょうか?

三浦

私を含めて3人の運営チームで主に進めていきました。演奏者の練習期間を踏まえて、開催時期や出演者の募集開始時期を決めました。実際、出演者が決まった後は演奏する順番やタイムテーブルを決めたり、「ティアラこうとう」の練習スタジオを借りて、練習時間を確保したり。

やることはたくさんあったのですが、運営チームはみんなマルチでチームワークがよかったですし、イベントのタイトルにもある「みんなでつくりみんなで楽しむ」というように、みんなでつくり上げる過程そのものがとても楽しかったです。

CHAPTER

仲間の知らなかった一面を見る
おもしろさ

Q. 出演者はどんなふうに集めたのでしょうか?

平田

三浦さんとは部署も近くてよく話もしていたので、私がピアノを習っているのを知っていて声をかけてもらいました。

社内でも音楽経験者がいることはなんとなくわかっていたので、出演募集の際には何人か声をかけてみました。川上くんも募集のお知らせをしたら、応募してくれた一人ですね。

三浦

応募してくれた岡本くんや川上くんは、本当に驚きましたね。ピアノを弾くことも知らなかったのですが、弾くと惚れてしまうくらいの上手さで!

サックスを吹いた方もいましたし、歌いたい!と言って玉置浩二さんの名曲を熱唱された方も。私自身もこどもとピアノの連弾で参加し、最終的には18人が出演者として参加してくれました。

Q. 出演者のみなさんは、なぜ参加してみようと?

平田

私は数年前にドラマ『ロングバケーション』を観て、ピアノを習いはじめました。「ティアラこうとう」の大ホールは、このドラマの最終回で木村拓哉さん演じる瀬名がコンクールで優勝した会場です。今回は小ホールだったのですが、せっかくなので劇中でも演奏されていた曲を弾きました。演奏会の中では設計者のプロジェクト解説コーナーもあって、そこではドラマのワンシーンもスライドで紹介されていたので、観客のみなさんにもより伝わったかなと思います。

岡本

私は10代の頃からピアノを弾きはじめたのですが、独学だったので発表会などのステージでは弾いたことがなくて。今回、告知を見ていい機会だと思ったので、チャレンジすることにしました。社内の誰にもピアノが弾けることは言ってなかったので、びっくりしてくれる方も多くて、サプライズ成功ですかね(笑)。

三浦

全然弾けないみたいな感じだったのですが、実際に聴いてみたら岡本くんめちゃくちゃ上手でしたよ!

平田

あれは裏切られたと思った(笑)。

川上

確かに(笑)。私は3歳から18歳までピアノを習っていたのですが、最近ピアノに対するマイブームが再熱していたので、ブランクはありましたがやってみようと思って応募しました。今まで社内の人にピアノをやっているのを話すことはなかったので、驚いた! って言ってくれた方が多かったです。今回、久米社員の社内で見ているのとは違う一面を見るおもしろさはあったかもしれませんね。

平田

そうですね。普段はおとなしいタイプの人がピアノを前にして人が変わったり、饒舌になったりするシーンもあって、いいなぁって思いました。

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