People 人を知る

Crosstalk #07

若い社員たちと一緒につくりあげる、子どもとまちづくりを考えるイベント開催

未来を担う子どもたちのために、将来のまちづくりのために、できることはなんだろう。久米設計は2023年より、自社のクリエイティビティや街と関わってきた経験を生かして、様々なイベントを開催しています。今回は、イベントを中心になって企画しているソーシャルデザイン室の二人と、イベント当日にスタッフとして参加した社員のみなさんに話を聞きました。

2024年6月インタビュー実施

CHAPTER

様々な角度から
子どもとまちづくりを考える

Q. どんなイベントを開催したのでしょうか?

猪股

2023年は3つのイベントを開催しました。まずは①我々の拠点である潮見の小学生を対象に、模型を使って建物や街をつくる体験イベント。次は②「職業体験EXPO」というイベントに参加して行った、AIを使った新しいデザイン体験イベント。そして、③東京都が推進している「こどもスマイルムーブメント」の取組の一環として、東大和市と協働したイベントです。

猪股

この東大和市と協働したイベントでは、最初に東大和のガリバーマップ制作を通して子どもたちの声を聞き、次にその声をもとに実際の活動を行うという計2回のイベントを行いました。最初のイベントで子ども達から出された「もっと人々が憩えるまちにしたい」「仲良くなれるまちにしたい」という想いを実際にまちで形にしたいと考え、2回目のイベントで「ベンチづくり」を行いました。官民連携することで、子どもたちに「自分のアクションが、まちの風景を変える」ということを実感してもらえたよいイベントになったと考えています。

各イベントは ①地域と企業の関係 ②最先端のデザイン ③まちづくりの実践、などそれぞれテーマがあります。ただイベントを開催するのではなく、設計事務所のクリエイティビティを軸にしながら、イベントの背景にある意味を考える事が重要だと思っています。

西川

参加してくれた子どもたちの人数は、①潮見のイベントは15名、③東大和のイベントは20名でしたが、②AIのイベントはトータルで100名。AIのイベントは人気で驚きました。新しい試みでしたが、これだけの子どもたちが興味を持って参加してくれたというのは嬉しかったですね。

企画自体は、2022年に新設したソーシャルデザイン室のメンバーでディスカッションを重ねて作り上げていますが、当日スタッフは社内で参加メンバーを募集して、子どもたちの対応やイベントの取りまとめを一緒にやってもらいました。

Q. 当日スタッフとして参加してみようと思ったきっかけは?

田村

私は構造設計室所属なので、普段は数字と睨めっこすることが多いのですが、他部署の方と業務ではないところで話ができる機会を持てるのがいいなと思って参加しました。イベント自体のおもしろさもありましたが、プロジェクトでは会わないメンバーと出会えて、社内の広がりができたのもよかったです。

長坂

私は、“若いうちはいろんなところに顔を売っておこう”と思っていたのが背景にあります(笑)。東大和の企画内容について話し合っている中、大学時代のプロジェクトで制作した家具をカフェに納品した経験についてふと語ったところ、興味を示してもらえたのが嬉しかったです。

企画が進んだときには、どんな工法だと子どもたちと一緒に作ることができそうか相談していただけて、同世代でプロジェクトを動かしていく貴重な機会を得られました。

猪股

最近、今の久米設計の領域と社会を重ねながら、気が付けていないところや伸ばしていくべきところを考えながら活動しています。建築設計のやり方を拡張しながら色んなことに挑戦できると面白いことができそうだな、と考えているのですが、その辺りの感度は若い世代の方があると感じています。

実際、話をしていても若手メンバーの社会に対するアンテナやセンスは素晴らしいと感じるので、各イベントではそういう若手のメンバーのみなさんに手を挙げてもらえて本当によかったと思っています。

Crosstalkクロストーク