Crosstalk #02
BIM・デジタルデザインを取り入れた“新たな設計ワークフロー”の構築
CHAPTER
BIMによるプレゼンテーションと業務効率化
Q. BIMと言えば3Dプレゼンなどのイメージがありますが、
どのような取り組みをしましたか?
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古川
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ビジュアライゼーションソフトウェアの「Lumion」をRevitと連動させたプレゼンテーションにも力を入れました。クオリティの高いパースや動画を設計モデルから幾一出力することができるため、施主とのイメージの共有や関係者間の早期合意形成に有効活用しました。
また、VRにも早期から取り組み、VIVE, Oculus, Fuzor, Twinmotionといった最新鋭の機器等を用いたプレゼンテーションを行っています。実際に会議の場に器材を持ち込んで、関係者にVR内で設計した建物を体感してもらいました。また、VRでは実物同様のスケールで体感ができ、自分とは異なる立場~例えば車椅子使用者やベッドに寝た患者目線など~を実体験することができるため設計の検証にも活用できます。弊社では常設の「VRルーム」を設けており、誰でもBIMソフトと連動させたVR検証が行える環境を構築しております。
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伊東
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また、現場での設計監理においてもBIMワークフローを実践しております。設計者が主体となってゼネコン・専門工事会社を巻き込みながら「BIMモデル検証会」を行うことで、早期の課題解決と手戻りの防止、設計品質の向上に努めています。
Q. どのように最新の情報をキャッチしていますか?
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原田
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RUG (Revit User Group)など外部の団体にも多数所属しており、業界の第一人者との最新情報共有や、共同での研究等を行っています。
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古川
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また、社内の情報共有として「BIM ナレッジデータベース」を構築しています。「この操作の方法は?」といった質疑や事例等をWEB上でスピーディに共有できるようになっており、誰でも常に最新の情報に触れることが出来ます。
CHAPTER
今後の展望
Q. 今後の久米設計のBIM・デジタルデザインについて
どのように考えていますか?
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原田
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日本のBIMはまだまだ発展途上であり、課題も多い状況です。その中で設計者が自らBIMやデジタルデザインに取り組むことには非常に大きな意味があります。
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伊東
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久米設計のBIMもまだまだ挑戦を続けていかなければならない段階であり、そのような技術やチャレンジ精神を持ったメンバーを求めています。
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古川
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今後はジェネラティブデザイン、AIやビッグデータ活用、FMとの連動など、多様な技術を設計に取り入れていく柔軟な姿勢が求められており、それこそ従来通りのやり方のままでは淘汰されてしまいます。“設計”そのものの考えが変わっていくと言っても過言ではありません。久米設計にはそこに向かってチャレンジできる土台が整っています。未来を見据えた新しい視点を持ったチームが、より良いこれからの建築を作っていくのではないでしょうか。
2020年4月インタビュー実施